跣足カルメル在世会へのご案内
在世会会員として、キリストに従うということは、貞潔、清貧、従順の福音的勧告と真福八端(マタイ5.3-12)の精神により、福音的勧告に向かって努力しようと約束することによって、表明される。
MATTHEW 5
The Sermon on Mount
1 Jesus saw the crowds and went up a hill, where he sat down.
His disciples gathered around him,
2 and he begun to teach them:
Thru Happiness (Luke 6.20-23)
3 "Happy are those who know they are spiritually poor;
the Kingdom of heaven belongs to them!
4 "Happy are those who mourn;
God will comfort them!
5 "Happy are those who are humble;
they will receive what God has promised!
6 "Happy are those whose greatest desire is to do what God requires;
God will satisfy them fully!
7 "Happy are those who are merciful to others;
God will be merciful to them!
8 "Happy are the pure in heart;
they will see God!
9 "Happy are those who work for peace;
God will call them his children!
10 "Happy are those who are persecuted because they do want God requires;
the Kingdom of heaven belongs to them!
11 "Happy are you when people insult you and persecute you and tell kind of
evil lies against you because you are my followers.
12 Be Happy and glad , for a great reward is kept for you in heaven.
This is how the prophets who lived before you where persecuted.
マタイ 5
山上の説教
1 イエスはこの群衆を見て、山に登られた。
腰を下ろされると、弟子たちが近くによって来た。
2 そこで、イエスは口を開き、教えられた。
幸い(ルカ6.20-23)
3 心の貧しい人々は、幸いである、
天国はその人たちのものである。
4 悲しむ人々は、幸いである、
その人たちは慰められる。
5 柔和な人々は、幸いである、
その人たちは地を受け継ぐ。
6 義に飢え渇く人々は、幸いである、
その人たちは満たされる。
7 憐み深い人々は、幸いである、
その人たちは憐みを受ける。
8 心の清い人々は、幸いである、
その人たちは神を見る。
9 平和を実現する人々は、幸いである、
その人たちは神の子と呼ばれる。
10 義のために迫害される人々は、幸いである、
天の国はその人たちのものである。
11 わたしのためにののしられ、迫害され、身の覚
えのないことであらゆる悪口を浴びせられる
とき、あなたがたは幸いである。
12 喜びなさい。大いに喜びなさい。天には大きな
報いがある。あなたがたより前の預言者たちも、
同じように迫害されたのである。
ようこそ跣足カルメル在世会へ
Welcome to the Secular Order
of Discalced Carmelites
(OCDS JAPAN)
跣足カルメル在世会は、社会や家庭など自分がおかれた場で生活しながら、男子カルメル会や女子カルメル会と同じ霊性と使命を生きるように召されている信徒の集まりです。
共同体の集会や、黙想会などへの参加を通して、カルメルの霊性である祈りの生活を深めていきます。
2022年時点で、日本の会員数は約300名、全国8箇所に共同体があり、会員はこれら共同体のいずれか一つに所属します。世界的には約28,000人の会員がいます。
会員の外的なしるし(バッジ)
REGINA DECOR CARMELI
(カルメルの美なる元后)
OCDSとはラテン語の略称で
跣足カルメル在世会を意味します
Ordo Carmeritarum Discalceatorum Saecularis
教会の祈り
カルメル会固有の
教会の祈り
カルメル会固有の教会の祈り 賛歌集 および
カルメル会固有のミサ典礼書 もあります
在世会会員の生活 (カルメルの霊性を生きる)
神の現存を生きようとします。
生きる神がいつもともにいてくださることを心に留め、日々の生活を神との親しい交わりの中で生きたいと願っています。
沈黙の祈り(念祷)に毎日特別に捧げられた時間をとります。
(少なくとも30分)
念祷について「イエスの聖テレジア」が自叙伝の中で次のように言っています。
「念祷とは、私の考えでは、友達との親密な分かち合い以外の何物でもありません。それはつまり、私達を愛してくださると知っているお方(イエス)と二人きりになるために、しばしば時間をとることにほかなりません」
教会の祈り
朝の祈り、晩の祈り、できるときには、寝る前の祈りをもって、祈る教会に参加し、世界の人々とともに祈ります。
跣足カルメル修道会より全世界の在世会へのメッセージ
今年わたしたちは、幼きイエスの聖テレジア生誕(1873年1月2日)150周年記念をお祝いし、続いて聖女の列福 (1923年4月29日) 100周年記念、そして列聖(1925年5月17日) 100周年記念を迎えます。この幸いな時にあたり、跣足カルメル修道会は、2019年8月30日~9月14日までローマで開催された総会において、幼きイエスの聖テレジアの著作を輪読する提案する決議をされました。
これを受けて、総長顧問会は、跣足カルメル修道会のパリ管区の協力を得て、幼きイエスの聖テレジアの自叙伝、その他の著書を読み黙想するプログラムを準備しました。このプログラムがカルメル在世会共同体における対話の促進になるよう願います。
男子跣足カルメル修道会よりカルメル誌購読の勧め
「カルメル」誌は1957年に在世会の会報として創刊され、やがて在世会を越えて一般の読者も視野に入れた霊性誌として発展し、今日に至っています。創刊号で故ペトロ・アロイジオ神父様は次のように書いています。
「第三会(現在世会)に入ることによって、自分の聖化のために必要なよい手段を見つけなければなりません。もちろん、根本的な手段は会則のうちにありますが、会の上長たちは、第三会員にカルメルの精神を教え、完徳への望みを養わなければなりません。この目的をもって、今この小さい会報を出すように考えたのです」。
この雑誌をとおして、皆様がカルメルの霊性をより深く学び、それを日々の生活の中で生き、現代の教会や社会に貢献していくという会員のアイデンティティーを培うことができると思います。また、今日の「カルメル」誌は、在世会員とそうでない人との共通の読み物、「霊的雑誌」となっているため、両者が互いに影響し合い、共に教会のために働くインスピレーションを与える内容です。そのため、新しい会員を受け入れるためにも「カルメル」誌を活用できるのではないかと思います。編集部側も、「カルメル」誌の最初の目的である「在世会員の養成」を強く意識しながら取り組んでいく所存だということです。
発行人 男子跣足カルメル修道会
発行者 九 里 彰
発行所 〒158-3393 東京都世田谷区
上野毛2-14-25
お問い合わせは、事務担当:内田幸子宛て
に、上記住所へ手紙かFAX または e-mailで
FAX: 03(3704)1764
E-mail: carmelshi.jimu@gmail.com
振 替 00190-4-195457 跣足カルメル修道会
価格 年間(5冊)3,600円(送料込み)
写真は2022年の「秋」と「四旬節特集号」ですが、年間では「春」「夏」「秋」「冬」「特集号」の5冊です。
カルメル誌、霊性センターニュース等は、男子カルメル修道会のホームページに記載されています。
カルメル誌、下記の「男子跣足カルメル修道会」のホームページに記載されています。
カルメル会の歴史
カルメル会は、預言者エリヤの精神を受け継いでいることから、エリヤがカルメル会の創立者だという伝承があります。
12世紀後半
イスラエルのカルメル山にあるエリヤの泉の近くに人々が集まり、隠遁生活を始めたのがカルメル会の直接の始まりです。カルメル山で隠遁生活を始めた人たちは、十字軍に参加した人やヨーロッパからの聖地巡礼者たちで、「カルメル山の聖マリアの隠修士」と呼ばれ、エリヤの精神と聖母マリアの模範にならって、神のみことばを黙想し、孤独と祈りの生活をしました。
13世紀
自然発生的であった隠修士たちは徐々に組織化され、1209年にエルサレムの大司教アルベルトから「原始会則」といわれている会則が与えられました。この会則のもとに、孤独と沈黙の祈りの生活と近隣の住民への奉仕の生活を調和させて、拡がりを見せ、隆盛に向かいました。
しかし、やがてイスラム教徒に追われることになり、ヨーロッパへの移住を余儀なくさせられました。
1291年には、カルメル山の修道院も破壊され、最後の隠修士たちは、「サルベ・レジナ」を歌いながら殺されていったといわれています。
14世紀前半
カルメル会は修道会として組織が整い、全ヨーロッパに拡がり、修道生活の充実、教会司牧、学問研究への貢献などへと発展しました。
14世紀後半
ペストの流行、全教会的な霊的退廃、修道規律のゆるみ、会則の合法的緩和などの現象が生じ、それは15世紀から16世紀前半まで続きました。修道会も例外ではありませんでした。
16世紀
スペインのイエスの聖テレジア(アヴィラの聖テレジア)は、緩和されていた会則や、世俗的になっていた生活様式を改革し、「原始会則」の理念に戻し、カルメルの理想を求めて改革に着手しました。
1562年聖テレジアは改革された初のカルメル会女子修道院(聖ヨゼフ修道院)を創立しました。
続いて、十字架の聖ヨハネの協力を得て、1568年男子修道院の改革を果たしました。
改革されたカルメル会は、聖テレジアと十字架の聖ヨハネとの摂理的な出会いにより、その後の発展の基礎が築かれました。1593年、改革カルメル会は従来のカルメル会(OC)から分かれ、固有の総長を持つ修道会(OCD)として独立しました。
20世紀
日本では、1933年にフランスの修道女たちによって女子修道院が創立されました。
1946年には第三会が創立され、1951年には中国から移ってきた6人のイタリア人宣教師により男子修道院が創立されました。
現在国内の男子カルメル修道院は4か所、女子の修道院は9か所、在世会の共同体は8箇所となっています。
跣足カルメル在世会の歴史
ヨーロッパに拡がったカルメル会の霊性は、修道院の典礼に参加する信徒たちに影響を及ぼすようになります。修道院のそばに集まってきた人たちが、カルメルの修道者たちと同じ霊性・精神を生きたいとの望みを抱き、自発的にグループをつくっていきました。そのうち共同生活をするようになったのがカルメリットの前身であり、それまでどおり社会や家庭での生活に留まったのがのちの第三会の前身です。
1452年、第三会はニコラ五世教皇によって初めて教会から正式に認められ、会の規定も認可されました。1921年には、聖座から「カルメル山の童貞聖マリア及び我らの母イエスの聖テレジアの在俗第三会の規則」が発布されました。
第二バチカン公会議後1970年「カルメル第三会の生活の規則」が聖座から認可されました。1979年には第三会という名称は廃止され、初期の生活様式に適った在俗者会という名称が採用され、「跣足カルメル在俗者の生活の規則(会則)」が与えられました。
2003年、新たに「会則・会憲」が認可され、跣足カルメル会の3本柱(男子、女子、在俗者会)の一つとして独自の法人格を持つ会となりました。
現在では、在俗者会という名称も在世会という名称にあらためられています。
跣足カルメル在世会の世界分布状況
存在する世界の国々
アジア:インド、インドネシア、韓国、台湾、日本、中国、香港、シンガポール、スリランカ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、タイ、
オセアニア:オーストラリア、ニュージーランド
南太平洋:サモア、トンガ
中東:イスラエル、レバノン
東ヨーロッパ:ウクライナ、セルビア、ベラルーシ、 ラトビア、ルーマニア、ロシア
西ヨーロッパ:イギリス、オランダ、ベルギー、フランス
北ヨーロッパ: アイスランド、アイルランド、スコットランド、デンマーク、ノルウエー、リトアニア
中央ヨーロッパ:オーストリア、スイス、スロバキア、チェコ、ドイツ、ハンガリー、ポーランド
南ヨーロッパ:イタリア、クロアチア、スペイン、ブルガリア、ポルトガル、マルタ、モナコ
北アフリカ:エジプト、
中央アフリカ:コンゴ民主共和国、中央アフリカ共和国
南アフリカ:マダガスカル、マラウイ、南アフリカ共和国
東アフリカ:ウガンダ、ケニア、タンザニア、モーリシャス
西アフリカ:ガーナ、カメルーン、コートジボワール、ナイジェリア、ルアンダ
北米:アメリカ合衆国、カナダ、
中米:エルサルバドル、グアテマラ、コスタリカ、ニカラグア、パナマ、ホンジュラス、メキシコ
カリブ海・西インド諸島:アンティル、ドミニカ、キューバ、プエルトリコ
南米:アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、コロンビア、チリ、パラグアイ、ブラジル、ベネズエラ、ペルー、ボリビア
ローマOCDS本部2019年の統計:世界のOCDS 87ヶ国
共同体数775、会員数28,824、現在申請中の共同体数341